Nov 17, 2013

つい先日も訊かれました。

「制作会社で見積り取ったら10万円と言われたけど、ネットでだいたい同じことをほぼ無料で出来るサービスを見つけた。どう違うのか?」


こんな質問、Web屋をやってるとしょっちゅうです。どうしてそんなに差が出るのかと思うのが普通なんでしょうね。

以前の格安あるいは無料サービスはまさに「安かろう悪かろう」でしたが、現在はデザイン的にも機能的にも大きく進歩し、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)の概念の浸透によって知識の無い方でもWebページの更新が容易になりました。僕としても、ただそれと同じことをして10万円頂くということはできません。

では僕ら制作屋にとって無料サービスは単なる商売上の脅威なのか?というと、一概にそうとも言えないんです。

Web業界における”棲み分け”の一助に

クライアント様がWebサイト制作を発注される際、規模や目的に即した制作会社を選ぶことは容易ではありません。段階的な資格制度(PM等は除く)も無ければ棲み分けも出来ていません。結果コンペだの何だので要らぬ経費や労力が掛かってしまうのが現状です。

そこに低価格を謳う業者さんが続々と現れたことで、僕の場合は単純な価格訴求を諦めることができました。似たようなテンプレートに最低限の機能を付けたパッケージだからこそ実現可能な低価格。そこに一定のニーズがあるのは事実なので、同じ土俵で争ってもしょうがないと。

そういった安価なサービスに無いプラスアルファを求めているクライアント様に対してどんなご提案ができるのか、捉え方によっては身の丈に合った案件に巡り合うための営業や自己プレゼンのチャンスでもあるわけです。

結局、重要なのはCS(顧客満足)

勝ち負けではなく単純にCS(顧客満足)の問題なんですね。既存サービスで必要十分を満たせるのであれば僕らの出る幕ではないですが、そうでなかった場合にしっかりと受け皿になれるかどうか。

「何を訊いていいかすらわからない」

これも頻繁に耳にする取引先の方の言葉です。いくら良かれと思っても「さあWebで何がしたいですか?」なんて投げ掛けはすごい温度差を生みます。Webで出来ることを、クライアント様の目標達成や課題解決にどう役立つのか具体的なイメージに繋げる。それこそ僕らにしかできないことだと思っています。

  • クライアント様の立場で「何が本当に必要か」を考える
  • きちんと個性を意識してデザインする
  • 痒いところに手が届く「御用聞き」になる
  • 具体的な目標と施策を常に明示できるようにする

  • Webサイトをひとつ作る、という意識だけではおそらく一切の利益も成果も生み出すことはできないでしょう。成功に導く要素はWebサイト以外のところにゴロゴロ転がっているからです。

    鍵を握るのはメディアミックス

    たとえばラーメン屋さんのWebサイトを開設したとします。どれだけSEO対策を施しても検索上位に表示されるのは「食べログ」ばかりですし、多少アクセスがあっても実際に来店できる人となると限られています。この時点でサイトが存在する意味は殆ど無く、「食べログ」だけで十分と言えるでしょう。

    そこで僕は、先ずご近所にクーポン付きのチラシをポスティングすることを勧めます。もちろんWebサイトのURLに飛ばすQRコードも付けて、どれだけ地元に溶け込もうとしているかをアピールするのです。ラーメン屋さんのWebの使い道は、ワールドワイドな情報発信ではなく地道なエリアマーケティングにあります。

    「1時過ぎに来たお客さんは長居されることが多い」
    「水曜日はなぜかお客さんが少ない」


    店舗経営していると、そういった不思議な規則性を発見することが多いそうです。それが感覚的なものじゃなくしっかりと裏付けが取れたら、新たな来店促進や収益チャネルが見つかるかもしれません。回転率が落ちる時間帯はコーヒーを出してみようか。来店者の少ない曜日は割引や限定メニューを作ろうか。そういった施策を打ち出すために、たとえば「スマレジ」を導入してみてもいいかもしれません。

    あの店こんな裏メニューなかったっけ?●曜日はイベントやってたような。…そういった他で得られない情報が載っていてこそのWebサイトであり、”仕掛け”
    はWeb以外にもメディア横断していかないと作ることはできません。WebやチラシやPOSをそれぞれ別の業者に依頼していては連動性がゼロになります。

    Web屋はもっと便利使いして良い存在

    前述のようなPR(広告宣伝)やCRM(顧客関係管理)のみならず、ITを使ったコストカットや業務の円滑化につながるご提案も場合によってはさせていただきます。そうした取り組みをIR情報として発信することも会社組織にとって重要であり、Webの有効な使い方のひとつと言えます。

    一見何の関係もないものが、ITによって繋がり連動し、これまで無かった新たな価値を生み出す― 最近流行りの”クラウド化“とは要するにそういうことであり、その多大なメリットをクライアント様にわかりやすく伝えて形にしていくのが僕の責務だと考えています。おそらくあまた存在する制作会社の殆どは同じようなスタンスと思われます。


    「無料」と「10万円」の端的な相違を、拙い説明でしたがご理解いただけましたでしょうか? それでは、皆様からの新規のご依頼を心よりお待ち申し上げます m(_ _)m

    

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